動的体平衡機能を定量的に評価するための検査です
モニター操作で前後・左右に視覚刺激を与え、指標の動きを重心移動で追従させて平衡機能をテストします。
特徴と効果
- 従来の静止立位検査では抽出が難しかった日常生活の動作を想定した平衡機能が評価できます。
- 視覚刺激の指標に対して重心移動がどれほど追従できたかを10段階で評価できます。これにより、追従の分布を細分化して動的体平衡機能のより詳細な評価が可能です。
- 前後・左右、または時計、反時計回りなどの回転指標の組み合わせにより、指標の方向軸とは反対方向に振り向く特徴的な動きを定量化することもできます。動的バランスの異常検出に役立ちます。
BTT 計測画面例
緑色の動的指標に対して赤色のCOP を追従させます。
左右・前後BTT 解析結果例
時系列で指標追従の総合評価ができます。
臨床応用範囲
- 平衡機能障害、末梢前庭障害などの病態観察、治療経過観察、術前・術後の改善レベルの判定
- 脳血管障害・神経疾患の病態観察、術前・術後の改善レベルの判定