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重心動揺計シリーズ

重心動揺検査結果の読み方

1.検査の目的

ひとは、特に体のバランスに気を配ることなく、安定に立ち、円滑に歩くことができます。これは、からだには不随意的に身体の安定さを保つ仕組み、平衡(バランス)機能があるからです。
この機能は、視覚系、内耳(前庭、三半規管系)、体性感覚系(筋・腱深部受容器系)、脳幹・小脳・大脳などの中枢神経系の働きで維持されています。
これらのからだバランスに働く部位に障害を来たすと、運動麻痺、知覚障害などの神経障害、肢体不自由による障害がないのに、直立や歩行にふらつきを来たしたり、めまいを来たします。これが平衡(バランス)障害です。
重心動揺検査は、直立姿勢に現れる身体の揺れを記録・解析して、からだの平衡(バランス)機能を検査するものです。
このバランス機能に障害を起こす疾患として、メニエール病などの内耳の疾患、脳循環障害などの中枢神経障害、加齢による脊髄反射障害などが挙げられます。
重心動揺検査では、平衡維持に関与する内耳系、中枢疾患系、脊髄反射系の機能検査をするとともに、これらの部位障害の原因となる因子、例えば、動脈硬化、糖尿病、脳白質障害の早期発見を目的としています。

2.結果の解釈

判定は、個々の測定値において、健常者の男女別、年齢別の基準値に比較して、平均値±2SD(標準偏差の2倍)を超える場合、以上と判断しています。
各検査の意義と検査結果の基本は次の如くです。

重心動揺異常とめまい・平衡障害疾患

1.迷路障害を示唆する所見

2.小脳障害を示唆する所見

3.パーキンソン病を示唆する所見