開発・製造・保守を厳密高精度に行う校正環境
アニマは重心動揺計のJIS規格精度検証・校正環境を設備し、開発・製造・保守を厳密高精度に行っています。
重心動揺検査は、“めまい平衡障害の診断を目的とする検査法”として、1994年に保険診療適用の検査として認められ、今や諸外国で例をみない利用がなされています。
このような背景を踏まえ、臨床検査や研究に重心動揺計を使う場合、検査データの精度が最も重要であることから、2015年に、一般社団法人日本めまい平衡医学会より“医療用重心動揺計の精度について”報告されました。その際、重心動揺計の精度測定調査にあたり、精度の高い測定機が必要であるためアニマ社の測定器(校正装置)が使用されています。
※重心動揺計のJIS規格精度を検定評価できる外部機関はありません。
その後もアニマ社では製品精度の信頼性をもとに、新たな評価手段として、ラバー負荷検査やパワーベクトル周波数解析評価など、多くの評価機能を提案しつづけています。
新たな開発テーマに、現状では見えていない新たな生体反応抽出・病態把握の可能性を目指して、さらなる高精度評価が可能な重心動揺計の開発に邁進しています。
さらに、40年以上の重心動揺計開発の技術的背景をもとに、高精度・高分解能重心動揺計の精度評価が可能な位置特性検定・校正装置を独自に開発しました。
重心動揺計のJIS規格 (T1190-1987)
アニマ社製の重心動揺計には、JIS規格・基準を高精度に満たしており、信頼できる検査装置です。
そのためにアニマ社では、JIS規格位置特性を検定・校正する試験設備を有しています。重心動揺計検査台に絶対基準位置を定めています。その基準位置があり、高精度な位置特性の調整・校正が可能となります。
校正装置の基準値の精度
検査台の基準位置に校正荷重を加える位置校正装置の寸法・位置と荷重精度
位置精度
位置精度は公的機関で、検定を受け成績証明書の発行された重心動揺計校正機ピッチゲージで高精度に定めています。
校正荷重
JIS規格で定める分銅を載荷しています。分銅は計量法に基づく特定標準器(国家基準)にトレーサブルな標準器により校正されたものです。