ケース3:国立大学病院Cさま(導入構成:MA-3000 カメラ12台)
ご検討時の課題
これまで旧型のMA-2000をご導入頂いていたが、定量的な計測が困難とされる、手部のデータを新たに計測したいというご要望があがっていた。
課題への解決策
被験者の手にFRマーカ(仮想的なマーカーを取り付けるための器具)を取り付けることで、手の動作を定量的に取得する動作分析をおこなえるようになった。
【本事例における計測機器の配置図】
製品の採用理由
今回導入した病院では、手部の計測対象となるのは麻痺のある患者様が多い施設でした。
麻痺のある患者様は腕部に力を入れてしまうことで親指が身体に密着しがちで、親指関節のデータを取得するのが困難とされていました。
そのため、マーカでのデータ取得が難しく、カメラの設置個所を最適化し、身体の一部に隠れてしまう部分の計測をどのようにおこなうか、柔軟な対応を含めてご提案できたことが今回の採用につながりました。
導入による成果
これまで、手部のデータを取得するのは難易度が高く、動作分析をおこなったケースは限られ、ほとんどがストップウォッチを利用した計測にとどまっていました。
今回の導入で手部の定量的なデータ計測が可能になったことで、麻痺患者様をはじめ、手部の状況を的確に把握できるようになり、リハビリテーション工程においても新たな対応が模索できるようになりました。