重心動揺検査の、これまでの周波数解析では、高い周波数帯域のパワー変化を捉えることができませんでした。
それを新しいパワーベクトル検査のMEMの健常比解析により、健常者の周波数分布との比をとることで、
1Hz以上の高周波領域の分布パターンも的確に捉えることが可能になりました。
これまでに無い当社独自の技術、世界で初めて開発したMEM解析法を用いることで、
誰にでも直感的に分かりやすい表示を可能にしました。(特許出願中)
小脳前葉障害では約3Hzのパワー増大がDichgansら(1976)、Mauritz(1979)らによって報告されています。3Hz近傍のピークを見ると、小脳障害の特徴についてより高い確率で検出できます。また、前庭系疾患の多くに1.5Hz未満の最大ピークと、低周波増大傾向が見られます。
【参考文献】
1.)Agressologie 1976 , 17C:15-24.
Postural sway in normals and atactic patients: analysis of the stabilizingand destabilizing effects of vision.
(Dichgans J, Mauritz KH, Allum JH, et al)
2.)Brain : a Journal of Neurology.1979,102:461-482.
Quantitative analysis of stance in late cortical cerebellar atrophy of the anterior lobe and other forms of cerebellar ataxia.
(Mauritz KH, Dichgans J, Hufschmidt A)
3.)Electroencephalography and Clinical Neurophysiology Volume 57, Issue 2,
February 1984, Pages 134-142.
Quantification of postural sway in normals and patients with cerebellar diseases.
(H.C Diener, J Dichgans, M Bacher, B Gompf )
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