三次元動作分析装置とは?
人や動物、物体の動きを、カメラを使用することにより計測するものです。
人の場合、主に各関節点(肩峰、肘、手首、上前腸骨棘、大転子、膝関節点、足関節点、中足骨等)に反射マーカを取り付け、カメラで撮影することにより、その人の動作を計測・解析します。
三次元動作分析装置の原理は?
赤外線反射方式の三次元動作分析装置では、カメラにはLEDが取り付けられており、そこから赤外光が照射されます。赤外光が当たると反射マーカが光り、その反射マーカの動きをコンピュータで捉えます(赤外光反射方式)。複数のカメラ(2台以上)で捉えた反射マーカの二次元の位置座標から、三角測量の原理を使用して、三次元座標の位置情報を計算しています。
反射マーカとは?
計測する時、被験者には反射マーカという丸いものを取り付けます。この反射マーカの表面にはガラスビーズがコーティングされており、再帰反射という性質をもつ素材でできています。再帰反射とは、普通の反射と異なり、光がどのような方向から当たっても、光源に向かってそのまま反射するように工夫した反射方法です。
よって、反射マーカに赤外光が当たると、その光は、光源であるカメラに向かってそのまま反射されます。このため、マーカを取り付けている被験者には、その効果を確認することができませんが、カメラ(コンピュータ上)では、非常に良く光って見えます